<漫画>「レズ風俗」の知られざる舞台裏。顔出しナシの“人気キャスト”も
女性キャストから女性利用客への、性的サービスを提供するレズ風俗。なかでも15年の歴史を持つのが、大ヒットしたコミックエッセイ『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』(イースト・プレス)にも登場した「レズっ娘グループ」だ。
女性同士の性的な行為が楽しめるサービスを、大阪と東京の「レズっ娘クラブ」、姉妹店「レズ鑑賞クラブティアラ」の計4店舗で提供している同グループ。高校生以外の満18歳以上であれば、お客様の年齢、性別、国籍、見た目問わず誰でも利用できる。セクシュアリティも同性愛者に限定していないので、ヘテロセクシュアル、バイセクシュアルの女性の利用も多いそうだ。
現代のレズ風俗シーンのパイオニアで、同グループ代表である御坊さん(@obouchama)。経営のみならず、現在「黒蜜」で連載中の『レズっ娘クラブ ONE TiME ONLY』(白泉社)の監修や、オンラインイベントの開催など幅広く活躍している。
今回は、キャストと利用者の安全性を徹底的に考えた経営哲学や謎のベールに包まれていた採用基準について語ってもらった。また、インタビューと共に『レズっ娘クラブ ONE TiME ONLY』の第1話の冒頭部分を紹介する。ぜひ最後まで目を通していただきたい。
【マンガ】⇒『レズっ娘クラブ ONE TiME ONLY』の第1話を読む
苦境を乗り越えて2年間で売上4倍に
――レズ風俗の存在がメジャーになったのは永田カビさんの『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』の影響が大きいですよね?
御坊:実は「さびしすぎて~」が話題になる前は、人気キャストが退店して厳しい状況だったんです。だから永田カビさんが同作を発表した2015年に大きな光がみえて、単行本化した2016年にすごくまぶしくなったという感じでしたね。きゃりーぱみゅぱみゅさんをはじめ、たくさんの著名人の方がSNSでこの作品を紹介されました。問い合わせも爆発的に増え、その後の2年間で売上が4倍になりました。
――「レズっ娘クラブ」「ティアラ」ではキャストの安全性に配慮されているとお聞きしました。具体的にどのような面に配慮しているのですか?
御坊:キャストの安全を守ることが、必然的にお客様の安全と安心につながっています。たとえばお店のホームページに載せるプロフィール写真では、キャストの顔を一切載せていません。
身バレ、利用バレには細心の注意を
御坊:ネット上で顔をさらすとキャストのプライバシーを守るのがむずかしくなりますし、お客様としても一緒にいるところを誰かに見られれば「レズ風俗を利用しているんだ」と知られる可能性があります。キャストの身バレ、お客様の利用バレにはいくら気を遣っても、遣いすぎってことはないと思っています。
また、レディースクリニックと提携して、キャストには定期的に性感染症検査を受けてもらっています。感染症に気をつけなければいけないのはお互いさまなので、お客様が性感染症検査の結果を提示すると利用料金が割引になるというオプションも好評をいただいています。
そして、「ティアラ」では男性のお客様もご利用できるレズ鑑賞コースがあるのですが、GPSと防犯ブザー付きの携帯を持たせることで、安全に気を配っています。